泣いても笑ってもこれが最後だと思う

Aeon Station / Leaves https://is.gd/sySiTi

生き延びるために抱え込んできた嘘が、挑戦や苦痛を回避するために築き上げてきた嘘が、ひとつひとつ体のなかから消えてくのがわかる。身を揺するたびに体の腐食した部分がポロポロ剥げていく。

軽くなる足取りと力強くなる一歩。

嘘のない自己表現、嘘のない人間関係、嘘のない人生。全てもう見えてる、目と鼻の先にある。わかる。

今はまだ俺は弱くて、纏った嘘のせいで、飲み込んだ本音のせいで、日々既についてしまった嘘に体を委ねなきゃいけない。

平気なふりや許したふりをしなきゃいけない、でも本当にそのくらい。

環境のことを考えるのはやめ。全て俺の嘘だ。12歳であれ18歳であれ、俺の行った行為だ。そして、環境を責めないがゆえに、全て自分でどうとでもできる。

少しずつ剥げてくのがわかる。本当に平気になっていって、本当に許せるようになっていってる。

新しく嘘をつかなきゃいい。後ろめたさを感じることなんかしなきゃいい。俺が自分に嘘はつけない、嘘に耐えきれないのは確認済。

嘘をつく行為が俺の幸せを阻害していることを確認済み。

自信が無尽蔵に溢れてくる。無限に努力できる。向上できる。

以前、無限とは自分次第でどこまででも手繰り寄せられる糸のことだと気づいたって話したけど、その感覚がより俺の中で強固なものとなっている。

痛みを伴う孤独が急に俺を襲うことは未だある。でも今の俺の自分と自分の人生への自信は本当に強固に揺るがなくて、それがなんか、すごい。安定、変化、何も外注していない。常に自分の足元を固めることに集中し、内部を変化させ続けている。

かつ自己開示を行う過程でさまざまな人に支えられている！なんとありがたいことか！

壁や天井に触れることなんてできないとてつもなく広い真っ暗な洞窟だった心の中、今は常に触れられる位置に一本太い柱がある。

心の中のその柱の存在には、まだ違和感がある。でも、そこを中心に暗闇が晴れていくのがわかる。

泣いても笑ってもこれが最後だ。もう、どうしようもなく、これが最後の旅。本当に。泣いても笑ってもこれが最後なんだ。

最後の旅がもう始まってる。俺はもう歩き出してる。財布や鍵を取りに戻る余地なんてなくて、荷造りだって中途半端で、でも明るく楽しい旅がもう始まってる！自分に与えられた時間の上を、今やっと自分の足で歩いていく。